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新潟の柏崎山奥から〜




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さとやんのうんちく部屋

災害ボランティア 平成16年 10.23 新潟県中越地震の記録


10/27
ボランティア長岡本部だが余震が激しく活動停止。


長岡ニュータウン周辺 
道路が大きく陥没し前日の雨が溜まっています。
周辺の国道8号線も崩落と陥没で通行止め状態ですが片側通行で開通・・しかし余震のため再度通行止めに。


長岡ニュータウン周辺
マンホールが・・
特に盛土で舗装された箇所や軟弱地盤は被害大きいです。
他に配筋の無いブロック塀や庭石、墓石などは軒並み倒れています。


10/28
バイクボランティア 
本日一緒に行動する事になったTさん。
群馬のハーレー乗りでキャンプ道具担いで単身やってきました、全く見知らない土地にも関わらず「少しでも力になれたら・・」その気持ちに頭の下がる思いです。
陽気なナイスガイです。


バイクボランティア本部
場所は小千谷の体育館前で27日立ち上がった。
県外から有志が集まってきてます。
なんとここでツーリング仲間の「いの旦那さん」と遭遇!何か少しでも役に立てればという気持ちは同じです。
仕事は物資の輸送、道路状況の調査報告など各地で道路が寸断されているため走破性に優れた二輪ならではです。


倒壊
基礎や配筋の無い建造物は簡単に倒れてます、人が下敷きにならなかったのが幸い。
このほかに小千谷や川口周辺は古い建物ほど多く倒壊してます。
耐震性の低い建物でなおかつ重い瓦屋根は重心も高くなり危険です、今一度考える必要があります。


117号線スノーシェルター内
越後川口IC付近
117号線は二輪以外いまだ各地で通行不能です。
助手席側のフロントガラスが破損しています。


117号線スノーシェルター内


10/29
バイクボランティア本部(サンラック小千谷内)
前日よりバイク台数増えてきました!
手前のオフ装備の方はこの日の相棒となりましたNさんです、新発田のCRM乗りでトランポ載せて駆けつけました。
またツーリング仲間のいのさん夫婦とも逢った!
仲いいですね〜ラブラブ〜羨ましい(T_T)(笑


情報錯綜・・
人・物・情報の管理が大切、災害後のノウハウやシステムを今後に生かせなければ。
おいらは災害後の国、自治体、関係機関の対策を注視してます。
ここに集まるみんなは報酬を一円たりとももらってません、少しでも力になれればという思いで集まってる・・日本の若者もおじさんも捨てたもんじゃない。


小千谷市卯ノ木集落周辺・・完全に崩落。
通行は完全不能かと思いましたが・・
画像左脇から田んぼのあぜ道走って集落に入りました!さすがオフ車。


小千谷市塩殿小学校避難所
400人近くが避難しています。
ここに歯磨き用具などを届け、ほか不足物資を聞く。
医薬品と防寒具、ストーブなどが足りないとのことで本部に帰り報告、赤十字の巡回車が後に届ける手はずが整う。




10/30
本日のボランティアは小千谷市街地に入りました。
上野山5丁目町内避難場所のニーズ調査と医薬品の輸送
慈眼寺
ここは北越戦争前に長岡藩家老河合継之助と官軍岩村精一郎との会見のあった場所。


山門など歴史ある建造物は無事のようですが・・石灯籠などは倒壊しています、門内の仁王様も・・


慈眼寺付近の建物。
一階部分が倒壊、隣家の車を押し潰しています。


古い建物全てが危険なわけではありませんが、強度不足の例が多いです。
風に揺れるスダレが・・複雑な心境でした。


ボランティア本部
土曜ということもあり全国から50台以上が集結!
日増しに増えています、嬉しいかぎりです><
ガソリン使って一円の稼ぎにもならないことですがこうして有志が集まる・・
バイクを愛する者同士・・連帯感も大きなもがあります。


カレー屋さん
移動販売車で来てくれました!温かいカレーに感激。
当初何も出なかったボランティア本部も本日はカレー、パン、栄養ドリンク、菓子、ミカン、スニッカーズ、ヨーグルト、各種飲料などなど豊かになってきました^^


未だに電気が復旧しない理由
各所で電柱が倒れているから。
しかし東北電力は全国の電力会社などから応援を受け必死に復旧させてます、あと少しの辛抱。


画像左 ごとやん
本日活動での相棒〜県内吉田から来た、なんと同じLANZA乗りで偶然にペアとなりました!普段エンデューロで鍛えてます、次回は一緒にツーリング行きましょう。^^
画像右 さくやん
なんと昨日掲示板でボランティアの問い合わせを頂いた方で横浜からやってきました!声をかけられてびっくり、しばし歓談^^ 本当はLANZA乗りですが不調によりTTRで出動。
お二方ともすばらしいです、これを縁に長い付き合いになる予感。



バイクボランティアの活動は現在市内200カ所以上に点在する避難所の方々からのニーズ調査が主なものになりつつあります、大人用おむつや肌着、医薬品など不足物資情報の集積と手配や輸送など。
なかでも特に重要なのは被災者との意思の疎通(コミュニケーション)です、会話があるだけで単調で陰鬱な避難所暮らしにも変化があります、心のケアは専門家でなくてもできます、互いに笑って未来志向の楽しい話をすればよいのですから、そして多くを聞いてあげることだろうか・・
バイクで走行中ふと思いますが・・ボランティア活動とは自己満足に過ぎないかもしれません、被災者の方から受ける感謝の気持ちや喜び、社会から必要とされている自己の存在の再発見・・
しかし確実に困っている方々に役立っている事は事実です、息長く頑張りたいと思うこの頃。

明日31(日)はボラ要員増加しそうですので休みます、少なくなる月曜から再開の予定^^
以降も続けてUPしていきます。




11/1 小千谷ボランティア本部
緊急を要する仕事も落ち着き、昼休みはくつろげるようになってきました。また平日のためボラ要員も少し減りました。
この日のお昼は握り飯とパンでした^^


各地から集まっています!
本日午前にペアを組んだ方は県内は三条からでお仕事はバンドエイドの配達でした。
三条は7月13日に水害に遭ったところ・・ボランティアに対する意識がやはり違います。


午後は小千谷で某孤立地域の避難所調査と探索。
山奥に一軒家があり普段から自給自足の状態で付近集落でも全く状況が不明とのことで早速調査に向かう。
この調査は報道関係も同行。
道は各地で崩落しており県道から進入を試み無事到着した。
家人はお爺ちゃんお婆ちゃんでしばらくお話をする。
電気は昨日復旧とのことで一安心。
しかし建物をよく見ると・・


傾いています・・
危険な状況です、現在宅内で生活中とのこと。
さらに聞くと震災から9日間〜市から職員もボランティアも家屋の調査士もまだ一人も来ていないとのこと。
被災地では地震被害を受けた危険な建物に専門の調査士が診断をしています、当然倒壊危険と診断された建物で生活することはあまりに危険。 
家人の方には市などと相談の上避難するよう説明。
本部に帰って細かな状況を報告、対策されるはずです。 やり甲斐感じます。


内部を見ると傾きがよく分かるかと思います。
避難所に入りたがらない・・自宅から離れられない・・事情は様々。


11/2 山古志村に通じる国道291沿い。
この日午前の調査で被害の大きい山古志近くまで調査に入った。
建物の多くは何かしら被害を受けていますが土砂災害も激しい地区です。


小千谷は鯉の養殖が盛んなところで「OJIYA」は世界中の養鯉家や愛好家から良く知られた地域です。
養鯉場も大きな被害を受けています、何年も手塩にかけた鯉を死なせてしまう・・その心中察するに余りあります。


山古志下流域
現在山古志村では崩落により川が堰き止められことにより多くの家屋が水没しています。
では堰を切ってしまえば問題解決?
実は簡単にはいきません、下流では画像のような家屋が多くあり、濁流はこの集落を破壊してしまいます。
ポンプで地道に汲み上げるしか手はないのでしょうか。


別働隊のトライアルバイク
トライアルはその機動性を生かしほぼ全域に展開可能、難点は航続距離が短いことでしょうか・・。


画像はテレビで多く報道されている妙見崩落現場の山の南側です。
ここも甚大な被害を受けています。
一般車両は立ち入り禁止、厳重にゲートが敷かれています。
なぜそんな必要があるのか?無人の家屋に侵入し泥棒など犯罪が横行し始めているそうです。
私の家もそうですがこのあたりは田舎なため普段から鍵もかけない家がほとんどで、
このような事態は被災者に更なる精神的苦痛を強いています。


地震怖さ・・
地震の二次災害は土砂水害、火事、パニックなど様々です、日頃から家族揃って避難場所、連絡、装備などよく話し合い準備すべきですね。
画像を見ても決して他人事では無いことを身にしみて感じます。


流れ込んだ土砂
中之島での水害ボランティアを思い出しました。
この先土砂掻出しのボランティアが必要となるでしょう。
今ご覧の県内在住の方、是非ボランティアに参加くださいませ、これから人手はもっと必要になります。


国道17号線からすぐです
復旧活動は比較的早い地域と考えられます、雪が降る前に何とか。


車は潰れてしまっていますが家屋は無事です。
一刻も早い復旧を心から願っております。


11/3 休息日
県外から来て頂いてる皆さんに温泉案内しました。
皆さん避難所かテント暮らしでお風呂は特に入りたいはず、長岡の入浴施設は被災者優先と考え柏崎の広田鉱泉に。
入浴休憩で300円と安いです。
帰路長岡のラーメンいち井で塩ラーメンを堪能(笑
遠方から駆けつけてきてくれた皆様に心より感謝します><


11/4 本日は中越地方大雨です。
この日午前9:00大きな余震がありました、震源地は小国付近で震度5!
ちょうど小国走ってましてびっくりしました。

バイクボラの仕事も落ち着き午前の仕事にはありつけませんでした。
無くはないですがせっかく来て頂いている県外の方にお譲りです。
待機状態が続きまして昼からは川口や気になってる所を偵察〜
その後バイクの不調もあり自宅に戻りました。
家の中は・・・案の定、朝方の激しい余震で散乱してました冷蔵庫も開き放しでした。


倒壊を免れても・・
大きく傾いています、立派な雨板の家ですが住むことはできないでしょう。
心のケアも大事ですが行政はじめ具体的な見通しをたてる事が一番です。
見通しが立てば目標も行動も気持ちは復旧に向けて少しでも明るいものとなります。





バイクボランティアのテレビ放送。

バイクボランティアへ参加の方
仕事量は落ち着いてきて緊急を要するものは減っています、輸送や調査など今後も無くなることはないでしょうが現場での片付けや力仕事などに比重がかかってくると思われます。
どちらにも参加できるようブーツ以外に長靴や服装など装備を整えてくるといいです、どちらも朝9:00前から受け付けてますよ。
おいらも車で行くことが多くなりそうです〜
小千谷でボランティアになりすましバイクを使った窃盗がありました(泣
バイク乗り全体の品位も問われる・・被災地ではマナーを守り安全運転が大事です。(過激な空ぶかしや無理なすり抜け厳禁)


避難所も余震の収まりとともに多くの人が家に戻っています=本当の意味の復旧本格化ということ。
倒壊物や土砂の片付けにボラが不足します、県内の方休日に一緒に働きましょう^^

これまで見てきたことであえて書き残したい思うことがあります。
小千谷と川口町の関係について。
この地域は歴史的に仲が悪く、小千谷のボランティアが川口に「出来ることはないか?」と行くと「小千谷からの助けはいらない!」と追い返されることがたびたび・・そこで小千谷から来たことを隠してボラする人間もいました。
一部の人の対応でしょうが、小千谷ボランティアセンター内では一時大きな話題となりました。
県外から来ている人間には全く理解出来ません。
同じ新潟県人として恥ずかしく感じました。

もう一点、
ボランティアも縦割り行政の一部に属しながら活動しなければなりません、被災地情報の共有も各団体が独自に集めたもので行動し、情報が多くの人や組織に生かされてると思えませんでした、また隣り合う自治体との連携も褒められたものじゃありません。
災害時の組織作りと情報集積についてあらためて考えるべきだと思います。

この悲惨な経験から多くを学び、既存の弊害システムや組織を変えていかなければ全く意味は無いです。
世界中が研修に来るほどの災害対策システムをハード、ソフト両面で今後作り上げて欲しい、切なる願い。

年も明け被災地では積雪の影響で復旧活動が進捗しませんが、雪解け本格復旧に備え準備が大切な時期かもしれません。基本的に多くは自力でやるしかなく国や自治体頼りでは何も進まないと思います。
おいらも微力ながら手伝い行きますんで被災地の皆さん、共にがんばりましょう!






追記
スマトラ沖地震大津波とボランティア
亡くなられた方が20万を超えるなど未曾有の災害となりました。
義援金でしか力添えできない自分に歯がゆさを感じます・・しかし報道ではあまり見ませんが多くの日本の若者がボランティアに出発してるんじゃないかと思います。テレビや新聞などで見る被災現場と実際の現場を見るのでは感じるものが全く違い、中之島の水害では汚泥の臭気や泥だし作業、倒壊物の片付けは現場に行ったものでないとわかりません。
若者がボランティアを通して被災者や被害者の心の痛みを知り、社会参加と社会と自分の存在関係と意義を知る、そして疑問を社会に投げかける、学校教育では絶対学べないことです。
この国は宗教も無いに等しく道徳教育は自然に身につけるしかないのですが、これらを通して若者に多くの経験の機会を与えるのが我々大人の義務では・・と思います。
早期の復旧を願いつつ犠牲となった方に心からお悔やみ申し上げます。